
”自家製粒あん”で紹介した、手作り餡子を食う様になってから不思議と便通がいい。いや便の質がいい。こんなに満足のいく”便質”は何年ぶりだろうか。
以前、”便秘で死にかけた”(’19/9/1)でも書いた様に、30代後半以降の私は慢性の便秘である。哀しいかな男のくせに、便秘薬を飲まないとお通じが安定しない。
”便秘は気から、気は便秘から”(’19/10/18)の時は、便秘日誌を書く事でほぼ毎日便通があった。しかし、毎日の様に便秘薬を服用してるが為に下痢っぽくなり、まとまった便が出なくなっていた。
話によると、便秘薬は大腸の壁を汚し、便の通りを悪くするらしい。故に、常に残便感に苛まれるようになっていた。
病院に行っても、規則正しい生活と気にしない事と、植物繊維を摂る事しか言わない。それに処方薬と言えば、下剤か整腸剤だ。
こっちは真剣に悩んでると言うのに、便秘で死んだら誰が責任をとるのか?
都会には、”便秘外来”という専門のクリニックがあるという。しかし、ド田舎はそんな気が利いたクリニックがある筈もない。
まだまだ、便秘というのは糖尿や肥満といった現代生活病ほどには、みなされてないのだろうか。
未だに、ストレスを溜めない事と規則正しい生活と食生活で便秘は治ると考えられてる。しかし現実にみて、そんな生活が出来る筈もない。今や便秘とは立派な現代生活病なのだ・・・
セロトニンの殆どは腸から作られる
色々調べると私の便秘は、どうやら弛緩性または過敏性腸症候群らしい。それに今は便秘とは言わず、”腸症候群”と呼ぶ。
つまり私の腸は、元々からストレスに弱いなのだ。確かに、人前では異常なまでに緊張するし、プレッシャーに弱い。サッカーのPKや野球の2アウトフルベースなんて、観てて逃げ出したい程だ。
そんな軟弱な腸はストレスやプレッシャーに敏感に反応し、小腸からセロトニン(幸福ホルモン)が異常に分泌され、腸の動きがおかしくなるらしい。つまり、免疫暴走(サイトカインストーム)ではなく、ホルモン暴走(セロトニンストーム)である。
どうりで、植物繊維や乳酸菌や善玉菌などのバクテリアを積極的に摂取しても、便秘や下痢が治らない筈だ。
セロトニンは脳内で作られる物質と思ってたが、腸内でも作られる。それもセロトニンの95%が腸内セロトニンだとされる。
しかし、脳で作るセロトニンは有効に働くが、腸が作るセロトニンは暴走する傾向にあり、マイナスに働く事があると。
勿論、腸内で作られるセロトニンは脳には届かない。腸内細菌が健全に働かない限り、脳内セロトニンの濃度は増加しないという。
つまり、腸内細菌の有無やその多様性(腸内フローラ)により、脳内セロトニンの量も変化するとされる。
腸内細菌の存在がセロトニン合成にどのような理由や方法で影響を与えてるか?については、まだ研究が始まったばかりだ。
やっぱりかと思った。私の腸には腸内細菌がバランスよく働いてないのだ。善玉菌をただ摂取するだけでは駄目で、ちゃんと働く環境が必要なのか。
小豆と餡子とセロトニン
セロトニンはストレスを受け続ける、と消費して不足してしまい、キレる脳や鬱の脳になり、最悪、自殺を引き起こす。
セロトニンが脳を元気に健全にするとはこの事なのだ。
脳内でこの貴重なセロトニンが合成されるには、アミノ酸の一種であるトリプトファンとビタミンB6が必要とされる。
しかし、トリプトファンは体内では作られず、ビタミンB6は腸内細菌の酵素によって作られる。故に、腸と脳をつなぐ神経系を刺激し、脳内で適切な量のセロトニンが作られる為にも、腸内細菌の働きは欠かせない。
そこで、トリプトファンとビタミンB6でセロトニンが作られる事は理解できた。
では、材料となるトリプトファンとビタミンB6を両方含む食材とは?
そうそれこそが小豆だったのだ。
因みに、トリプトファンを多く含む食物は、大豆製品、豆類(枝豆、小豆)、乳製品、卵やナッツ類、青背の魚や肉に鶏ささみ、バナナなどとされる。ああ〜私の好物ばかりですな。
セロトニンの話はここまでにして、これで、”自家製粒あん”がお通じを良くしてくれた事は、確かなようですね。
事実、慢性化した便秘薬の摂取で、私の下痢状のウンチはずっと真っ黒でした。しかし、毎日アンコを食う様になり、まとまった便がドサッと出る様になり、残便感も次第になくなった。
そして、あれほどまでに黒かった便が黄土色になりつつある。勿論、そうなるまでには1週間ほど掛かったが。
理想は便秘薬を全く使わない事だ。
便秘薬と言えば聞こえはいいが、所詮は腸壁を汚し、便を詰まらせる下剤に他ならない。
そこで試しに便秘薬を1錠にして試したが、ヤッパリ出なかった(残念)。
小豆パワーとは?
ただ不思議に思うのは、アンコが便秘にいいとされるのは今に始まった事じゃない。
アンコには不溶性食物繊維が豊富に含まれてるからだ。でも、不溶性植物繊維なら過去にデキストリンなど腐るほど摂取してきた。それに、不溶性は逆に便秘を加速するとあったから、水溶性(イヌリン)も試した。これは2次的な効果はあったが、すぐに利かなくなかった。
しかし、小豆には不溶性も水溶性も繊維質は沢山含まれる。前述したトリプトファンやビタミンB6だけでなく、アミノ酸を多く含む事も、脳や腸を活性化するに有効に働くのだろう。
一方、小豆の渋皮のサボニンを含むポリフェノール群も抗酸化作用に大きく貢献する。因みに、アメリカの研究では、食物やスパイスの中で最も抗酸化物質を含む食品は小豆とされる。
それに、アンコはビタミンC、B1、B2、B6をバランスよく含み、こうしたバランスの取れた総合力が、私のか弱い腸に働きかけてくれたのではないか。
全ての事は分からないが、便秘対策はまだまだ始まったばかりだ。手作りアンコで上手くいくかもしれないし、途中で効かなくなるかもしれない。
最後に〜餡子パワーは健在だった?
実は、この記事は1ヶ月半ほど前に書いたもので、自家製粒あんを食べ始めてから約2ヶ月近くになる。それが今では、私にとってアンコは慢性型便秘の救世主に躍り出た。
最初はアンコが便通を腸内環境を改善してくれたのか?半信半疑だったが、どうも私にはあってるらしい。
”ヨーグルト万能説の嘘”でも書いたが、私にとって乳酸菌は全くの気休めに過ぎなかった。人それぞれに固有の腸内フローラが存在し、外部から取り込んだ乳酸菌やバクテリアでそれを変える事は不可能とされる。
しかし、アンコを食べる事で腸内環境が改善されつつあるとすれば・・・
事実、今はコンスタントにまとまったしっかりとした便が出る。便秘薬も2日に1度に減らし、それも1回に最低量の1錠だけ。昨日は便秘薬を飲まないでも便が出た。
そう言えば、子供の頃は饅頭をよく食ったもんだ。納豆や漬物、肉や魚もよく食った。
つまり、アンコの植物繊維や納豆や漬物が生み出すバクテリア、肉や魚のアミノ酸などにより、子供の頃の健全な腸内フローラは保たれてたのだ。
戦後、日本の食生活は欧米化&インスタント化し、ジャンクフードやファーストフードが食卓を賑わす様になった。
当然、腸内環境は激変する。”第二の脳”とされる繊細な腸は、添加物や甘味料や着色料や香料などで破壊される。
弛緩性や過敏性でなくとも、深刻な便秘症に悩まされるのも当然だろう。
腸は今や、脳や心臓と同じ程に大切な臓器である。それらを健全に保つ為には、子供の頃に食ってた食生活に戻すのが一番なんだろうか。
頑固な便秘が治りつつある今、そんな事を考えたりもする。