象が転んだ

たかがブロク、されどブロク

こんなモン作ってもた(追記)〜野菜ジュースで作る”炊飯器ケーキ”


 蒸し蒸しする今の時期、20年以上使ってる古い炊飯器の匂いが気になりだしたので、中古の安い奴を探してたら、ホットケーキミックスとハチミツで簡単おいしい!炊飯器ケーキ”というレシピに出くわした。

 そこで紹介されてる(見事なまでに焼き上がった)ケーキの写真を見てたら、異様なまでにホットケーキが”喰い”たくなった。
 しかし私は、市販のホットケーキミックスが昔から好きになれない。
 というのも、人工甘味料を含む様々な食品添加物とベーキングパウダーが胃もたれを引き起こすからだ。が、キャベツや人参やジャガイモなどの野菜を混ぜて焼くと、これが不思議と胃もたれを起こさず、意外とイケるのである。
 つまり、全てはバランスと調和が重要なのだろう。

 元々ホットケーキミックスには砂糖や脱脂粉乳などが含まれてるし、小麦粉にも甘みがあるから、(後味を良くする為に)出来るだけ砂糖も牛乳も加えない様にしている。
 レシピでは”牛乳とハチミツと卵を加える”とあるが、そこまでして作ろうとも思わないし、たかが蒸しパン如きにコストが掛かりすぎる。が、全く何も加えないのも芸がなさ過ぎるので、今回は野菜MIXジュース(100%)と黒砂糖を加えてみた。

 元来甘いもの好きな私だが、市販されてる甘菓子は甘味料が大きな壁となり、殆ど受け付けない。外食がダメなのも同じ理由で、化学調味料が胃腸に合わないのだ。
 故に、ホットケーキミックスは(香料が弱そうな)安いのを選ぶようにしている。そこで今回は、600gで200円の奴と野菜ジュース(60円、200g)という必要最低限のコストで試してみた。
 結果は大正解だった(写真)。
 レシピには炊飯器で一度では焼ききれないので、フライパンにひっくり返して”2度焼きする”と書かれてたが、何もせずにキレイに焼き上がった。ただ、古い炊飯器なので油を引いてたにも関わらず、写真では目立たないが、鍋底に少し引っ付いてしまう。
 フライパンだと、ここまでふっくらとは焼き上がらないので、さすが”炊飯器ケーキ”というだけの事はある。

 実際に食べてみると見た目以上の美味しさで、材料費わずか87円(ケーキ4つ分)でこれ程の蒸しパンが作れるとは・・・パン屋さんのケーキを買うのがホントにアホ臭くなる。
 これにパイナップルやリンゴを混ぜて焼けばもっと美味しくなる筈だが、何事にも程がある様に、全てはシンプルが一番なのである。


炊飯器ケーキの美味しい物語

 あまりにも”炊飯器ケーキ”が簡単で美味しかったので、今度は砂糖を入れずに、野菜ジュースとレタスを混ぜて作ってみた。
 ご飯と異なり、つけ置きする必要もないので、”お急ぎ”で炊いてみる。約30分で焼き上がったが、更にオーブントースターで5分ほど焼き、焦げ目を入れた。
 結果は(予想通りだが)、砂糖を入れない方が美味しかった。

 更に、野菜ジュースではなく、マンゴジュースに(昨晩作ってた)野菜天ぷらの残りを刻んで入れて試したが、焼き上がった時の果実の香りがプーンと漂い、食欲を刺激する。
 これはこれで大正解だった。
 結論として、”炊飯器ケーキ”は何を混ぜてもお行儀よく美味しく仕上がる。これを”食のモジュラリティー(保型形式)定理”とも言えば、数学者に叱られるだろうか。
 因みに、”保型形式”(=モジュラー形式)とは、”極めて多くの対称性を持つお行儀のいい特殊関数”の事で、こうした対称性から色んな(お行儀の)良い性質が導かれ、数学の多様性と柔軟性を可能にし、数学が様々な分野と繋がるきっかけを与えてくれた。

 という事で少し話が脱線しましたが、炊飯器ケーキの美味しいお話でした。


追記〜プレーンな蒸しパン

 ホットケーキミックスを使わずに、小麦粉(中力粉)と黒砂糖だけのプレーンな蒸しパンを作ってみた。
 というのも、調子に乗りすぎて、小麦粉と野菜ジュースだけで作ったが、かぼちゃの種を入れるという愚行を犯したせいか、固くなりすぎて、食感もよくなく甘さも全く感じない。仕方なくシロップを掛けて食うも、何かが物足りない。
 ただ、食品添加物ゼロなので食後の胃もたれや微妙な癖の悪い後味は全く残らない。つまり、これはこれで、ホットケーキいや蒸しパンとしての体を成してはいる。

 そこで、小麦粉だけのプレーンな蒸しパンを作ってみた(写真下)。何事も挑戦はアイデアを生みだす母である。
 ”何も足さない何も引かない”という某酒造メーカーのコピーが脳裏をよぎるが、今の私はそんな心境でもある。
 流石に小麦粉だけじゃ芸がないので、黒砂糖を混ぜる。柔らかめに仕上げようと水を多めに入れ、黒砂糖を控えめに入れた(中さじ4杯ほど)。
 結果、食感はほぼ期待通りだったが、甘さが全然足りない。”小麦粉と黒砂糖のみで作る蒸しパン”のレシピでは200gの小麦粉に対し、70gの黒砂糖とあったから、甘さが足りないのは当然といえば当然でもある。

 結局、時間が経っても、小麦粉特有の自然な甘さを感じる事はなかった。とは言っても、市販されてるホットケーキの派手な甘さに比べれば、嫌味のない控えめな甘さではある。
 つまり我ら現代人は、疑わしい甘味料や香料や調味料に騙され、食に惹き付けられている。
 食が生き延びる為の餌から贅沢の為の嗜好になる時、食文化は終わりを告げるのかもしれない。
 という事で、プレーンな蒸しパンのお話でした。