
今まで台風に備えた事が一度もなかった。慢性化した台風の通り道でありながら、それを驚異とすら思わなかった。
過去に、2度の大型台風が立て続けに直撃し、柳川市が”地球最後の日”の様になった時でも、アッケラカンとしていた。
もともと楽天的である私も、歳を取るごとに自然災害が怖くなった。でも、隣町の佐賀市や熊本市の水害や震災を目の当たりにし、考えが変わった。
それ以来、致命的な自然災害が九州をちょくちょく襲うようになった。特に、熊本市で地震が起きた時は目を疑った。地震とは関東や関西で起きるものとばかり思ってたからだ。
昔は大規模な自然災害は、ある程度パターンが決まっていた。柳川市も台風がちょくちょく襲ってきたが、大半は長崎や大分方面に逸れた。
徳島に営業に行ってた時も40m/sの暴風雨が襲ったが、こんなもんかってノホホンとしてたものだ。
しかし、1週間前の台風9号は注意報こそ出なかったが、かなり強い風が吹き、夜中は全く眠れなかった。20m/sの風があんなに強いものかと、少し恐ろしくなった。
その台風9号よりもずっと強いと予想された10号には当然、警戒が強くなる。
車庫のシャッターが壊れかけてたので、慌てて業者に電話したが、間に合わないという事で、車をシャッターのギリギリ前に駐車して、防波堤代りにした。
お陰で、車が暴風の大半を遮断してくれた。今まで台風の時期になると、シャッターが波打つ様に揺れ、気が気ではなかったのだ。
台風は右利きで、それも典型のロングフッカーである。故に、南から強い風が”デンプシーロール”みたいに、容赦なく狂った様に叩きつける。そこで、南に面する壁を補強した。
度重なる台風の影響で、古い家屋の壁はかなり脆くなっている。そこを木工ボードとベニヤを打ち付けたが、我ながらスムーズに行ったと思う。土日の大半を費やしたが、それだけの対効果はあったと思う。
無造作に繁茂してた庭木群も、手ノコでバッサバッサと伐ってたから、暴風で激しく暴れる事なく、意外にも静かだった。
隣の佐賀市は最大瞬間風速が40m/sを超えた。我が柳川市も暴風警報が出て、Maxでは30mを超えたろうか。それでも前回の9号とは異なり、不思議と余裕があった。
備えが余裕を生み、憂いを取り去ってくれたのだろうか。
”備えあれば憂いなし”は、自然災害では最大の教訓でもある。
情けない話だが、そういう事を今更ながら教えてもらった気がした。