象が転んだ

たかがブロク、されどブロク

”悪魔の兵器”はこうして誕生した”その4”~科学者たちの狂気の知欲と憐れな幻想


 前回の”その3”では、原爆の投下の所で終えました。今日の最後の”その4”は少し長くなりますが、宜しくです。

 終戦後、原爆を開発し&投下した科学者たちは何を思ったか?
 オッペンハイマーは一躍英雄となり、科学者の象徴として、全米にその名が知られる様になった。
 大量殺戮魔が英雄純とはね、アメリカもめでたい国だ。ホント呆れてグーの声も出ないとはこの事ですが。

オッペンハイマーのその後 

 ”戦前と戦後で兄は変わった。兄は自分が世界を大きく変えたんだと悦に耽っていた。戦後、私は兄とかなり口論をした。
 私は原子爆弾の危険性について、人々にもっとよく知らしめておけば、結果は大きく違ったと感じていた。しかし、兄は「そんな時間はなかった」と言い逃れをした”
 と、オッペンハイマーの弟は語る。
 一方、オッペンハイマーは、自分の成し遂げた原爆開発を次のように語る。
 核兵器の使用方法は広島で確立された。核兵器は攻撃性があり、突然で恐怖の武器である。世界は核の存在を知り、最終的には人々と国と文化間の関係に、革命的な変化が起きていくだろう”

 オッペンハイマーのこの狂気で病的なコメントに、追い詰められた者特有の得体の知れない恐怖と驚異を感じてしまうのは、私だけだろうか。このコメントこそが、原爆投下の全てであり、核の存在よりもずっと恐ろしい。
 しかしコメント同様に、この後のオッペンハイマーの人生は大きく激変する。プリンストン高等研究所の所長に転身し、国の原子力政策にも携わるも、そこで政治家と対立。

 かつて組合活動で、共産主義に傾倒していた過去が暴かれ、赤狩りに遭い、公職追放となる。
 1967年、彼は62歳で亡くなります。もっと早く死んでくれたら、原爆製造も原爆投下もなかったのに。いや、原爆投下は確実にあり得なかったか。
 彼が存在しなかったら、生まれてこなかったら、60万の命が救われたと思うと、何だか複雑ですね。一人の人間の狂気と強欲と悪の知能が、一瞬にして、60万の人間を死滅させる。

 彼の遺族は今、この真実を知り、何を思うぞ。牟田口中将の遺族と同じですかね。”インパールの悲劇その2”も参照です。

 オッペンハイマーの孫のチャールズは、現在の苦悩を以下の様に語る。
 ”祖父は戦時中の自分の取り組みを悪いと感じていなかった。私には理解するのが難しいのです。8歳の娘に祖父が何をしたのか聞かれる。
 そこで私は、”強力な爆弾を作り、それにより多くの人を殺さないようにした”と答えると勿論、困惑します。

 子供に説明する事さえ難しいんです”

 アタリメーだろ(怒)
 ま、反省してる分だけ許してあげましょうか、いやそうでもないか。
 でも、孫にさえ理解できない事を、オッペンハイマーの馬鹿は仕出かしたのだ。学ぶ事を忘れた科学者のいく末は、悲しすぎる。彼は本当は何を思って死んでいったのだろうか。


レオ•ジラードの後悔

 レオ•ジラードナチスドイツを恐れ、原爆開発のきっかけを作った事をこう振り返る。シ•ツ•コ•イ様ですが、”その1”参照です。
 ”原爆を作らねばならなかった。もしドイツに先を越されたら、降伏しろと強要された。私は罪悪感を感じた事はない”と。 
 戦後彼は、核軍縮運動に積極的に参加し、自ら製造に関わった原爆の国際管理を訴えた。 

 少し微妙ですが。ユダヤ人の賢さと狡猾さが悪い方向に出たのか。ただ新しいものを創造するだけで、そこに倫理や共感や道徳というものがないと最悪のケースに陥る。
 作るだけ作って売るだけ売って、後は知らんぷりというユダヤ商法の悪い側面だといえば言い過ぎか。
 でも、勘違いしないで下さいね。極一部の狡猾なユダヤ人に対して言ってる事で、大多数のユダヤ人はごく普通の民族だと思ってます。
 事実、ホロコーストの犠牲になったユダヤ人は、弱い立場の逃げ遅れた何の罪もない人達でしたか、強い立場にいるユダヤ人は、すぐに亡命してますもん。
 ナチスも最初は、ユダヤ人を全て国外に追放&移住させる計画だったが。世界各国が受入れに難色を示す様になり、孤立したユダヤ人は大量殺戮の犠牲になった。ここら辺の解釈は、政治的特有の難しさがあるので何とも言えないですが。


バネバー•ブッシュの回想

 一方、バネバー•ブッシュは原爆開発をこう振り返ってる。
 ”原爆は結局、世に出るものだった。それが劇的な形で現れただけだ。文明を進歩させる為だ。実験を見せても誰も現実を直視しない。世界は原爆と生きていくしかない”

 全く科学バカは叩いても治らないか。でも当時は、これこそがアメリカの大衆の本音だったろうね。
 ”科学界のドン”と評されたブッシュは戦後、原爆開発を通して結びついた軍と、科学界の関係をより一層強化しようとした。
 彼が創設した会社は、今や世界一と言われる軍事ミサイルメーカーとなった。売上額は年間2兆円にのぼる。 
 1974年、84歳で死んだブッシュ。この馬鹿は死ぬ直前にこんな言葉を書き残した。
 ”敵国よりもより強い武器を持とうとして兵器は進化し、こうした事は永遠に続く。ある人種を殲滅してしまう様な、原子力の戦争が起こるだろうが。それは人類をはじめの状態に戻し、また同じ事が繰り返されるだろう”

 この”ある人種”って、”アメリカ白人”を指すのだろうか。こういう声を聞くと、”悪”って不滅で不変で普遍だなって思い知らされる。


原爆開発に携わった3人の男たち

 原爆開発に携わったこれら4人の男たち。彼等に共通するのは、考える事を辞めた動物の強欲と冷酷さと残忍性である。
 ジラードを除き、オッペンハイマー、グローブス、ブッシュらの腐った悪の精神と強欲は、原爆投下に埋没した。
 そして彼等の卓越した頭脳も腐っていく。そこには道徳も倫理も反省も後悔も常識もない。あるのは、共感を全く欠いた超サイコパシー的な殺戮マシーンの、冷え切った狂気の悪の知能であった。
 つまり、彼等は殺戮AIとして産み落とされ、殺戮マシーンとして死んでいったのか。 

 ”悪魔の兵器の誕生の裏には、関わった人間それぞれの思惑や大義があった筈。人類はまた同じ悲劇を繰り返していくのでしょうか”と、この番組の最後は締めくくられてる。
 しかし、大義があった筈がない。思惑というより狂気。”悪魔の兵器”は、考える事をやめた科学者が生んだ”憐れな狂気の幻想”だったのだ。
 結局彼等4人は、大人になる事はなかった。ジラードは百歩下がって許せるとしても、残りの3人は傲慢な知欲を抱いたまま大人になった。学ぶ事を知らない彼等は、頂点に立っても学ぶ事をしなかった。

 地球規模の原爆の被害を知らされても、彼等はそこから何も学ぶ事はなかった。彼等にとって科学とは、自ら学んで得たものではなく、すでに存在するもの。つまり、単なる大量殺戮の手段だったのだろうか。
 無能が上に立つと、ろくな事が起きないのは、それは歴史が全てを証明してる。”悪魔の兵器”とは、そういった無能が生み出した、安直な自己満足の妄想だったのだろうか。


最後に〜ブッシュの最後の言葉

 上述した、バネバー・ブッシュの最後の言葉が全てを物語る。”人類”アメリカ”に置き換えると凄く判りやすい。
 アメリカは、より強い武器を持とうとした。そして兵器は進化する。アメリカを殲滅してしまう様な原子力の戦争が起こるだろうが。それはアメリカをはじめの状態に戻し、また同じ事が繰り返されるだろう”

 この言葉は同時に、アメリカの将来を見事に予見したものだ。そう思うと、ブッシュは単なるバカでもなかったらしい。
 つまり、アメリカに核が落とされた時、オッペンハイマーは、ブッシュは、英雄のままでいられるであろうか?
 ブッシュの死ぬ間際のこの言葉こそが、”悪の兵器”の原爆投下の真の模範解答であろうか。


追記〜理不尽な兵器

 原爆開発といえば、米軍機密のマンハッタン計画や米英機密文書のチューブアロイズが有名ですが、意外にも独と仏が最初です。
 以後、英国を経由しアメリカに飛び火し、新型コロナ同様に”開発暴走”を引き起こします。
 20億ドル(現在の3兆円)を掛けた極秘計画は、ドイツが原爆開発を断念した時点で、多くの科学者から疑問視されましたが、”原爆の父”オッペンハイマーや”科学界のドン”バネバーブッシュらの腹黒い科学者は、何とか理屈をこじつけ開発を継続します。

 当時はドイツも日本も降伏は明らかでしたから、マンハッタン計画も日本への原爆投下も全く不要なものでした。
 太平洋戦争を策謀したのはルーズベルトですが、極秘の原爆開発も知らずに原爆を投下したのはトルーマンで、そのトルーマンを巧みに唆したのがチャーチルでした。スターリンはその愚かな惨状を指を咥え眺めてただけです。
 私達日本人はこの理不尽な苦い過去を一生背負って生きるべきなんでしょうか?そう思うだけで鬱になりそうです。
 全4話に渡り、”悪魔の兵器”について書きましたが、まだまだ書き足らない事は沢山あります。1人でも多くの若者が原爆投下に興味を持ち、真剣に議論できる場を私達中高年が与える事が出来ればとも思いますが、勿論限界もあります。
 しかし、今は機密文書が次々と明らかになってきてます。こういったネガなテーマを若者が積極的に議論できる時代が来る事を願いたいです(’20/8/5)。