
オリンピックのシーズンになると、決まってドーピングが大きな話題となる。規模が小さい冬季五輪は、比較的ドーピングの話題も少ないみたいだが。
案の定、OARから違反者が出た。IOCはロシアの処分を解除し、東京五輪の参加を認めたが。ドーピング塗れでもロシアが参加しないと、大会のパフォーマンスが落ちる事を危惧したのか。全く花より団子より華ですな。
こういうのは大体において、メダルを栄光を獲得した後に、次々と判明するような。検査委員も、少し良い気持ちで泳がせておこうって、猶予を与えてんのか。事実リオでは、その通りとなった。
そこで興味深いコメントが届いたんで、紹介と共に補足します。
それには、2000年の東京ではもっと高度なステルスドーピングが蔓延すると。そうなると、日本の検出技術を世界中にアピールする、大きな機会にもなる訳で。ものは考えようである。
インフラや選手強化に力を入れるより、ドーピング検出のみに力を注ぎ、五輪史上初のステロイドゼロの大会を目指す方が、ずっと合理的で金の掛からない。失墜した日本の信用を獲得する絶好の機会となる筈。
血液検査を100%義務付け、遺伝子転移を徹底的に調べ上げる。日本人はこういうのが得意な筈だ。既にゲノム編集もドーピング対象となり、より研究が進む。
ゲノム調査には驚く程の労力と資金が掛る事は、サイコパスでも述べた。しかし、新国立を作るよりかは、ずっと安上がりだろう。無能なIOCのお陰で、無罪放免になったロシアに対し、ノモンハン依頼の屈辱を晴らす時が来たのだ。オリンピックは政治に利用したが勝ちなのです。
しかし、コメントにもある様に、愚かな大衆は、オリンピックに感動ではなく驚異を求める。女を買い漁る事で、ファンタジーを求めるかの如く。
そこに、倫理とか道徳とか正義という、”正の美徳”は存在しないのですな。美徳にも倫理にも道徳にも二面性があるのですな。
ロシアの15歳、ザギトワ選手が血液検査を練習中に強制されたという事実は、結局彼女もクロという事で。でも、可愛いから許しちゃうとなる。以上、補足です。
日本には、”恥の文化”というものがあるから、ドーピングに染まる選手は皆無に近いが。欧米や中南米とは、価値観や思想が全く逆だから、見つかんなきゃ合法だろうって、金メダルは金メダルだろって、エリート出の娼婦みたいに、開き直ってる所がある。
一部の卓越したアスリートは、生涯の全てを掛け、あらゆるものを犠牲にし、メダルの為だけに、自らを追い込み、全神経と全体力と全才能をそこに注ぎ込む。
しかし一方で、ドーピングかメダルか、メダルかドーピングかという、もう一つの熾烈な闘いが待ち構える。自分との闘い、人との闘い、記録との闘い、そして、ドーピングとの闘い。
何が何でもメダルっていう純粋な欲が、ドーピングをしてもメダルが欲しいという、強欲に変わるのは当然であり、自然な事だろうか。人は、ある事が不可能だと判断すると、ある合理的な手段を使う。イーグルスの"ホテルカルフォルニア"じゃないが、そういう風にプログラムされてんのだ。
ベン・ジョンソンも言ってもすね。"あれは犯罪でも罪でも失態でもない。一つの選択だったし、手段だったんだ。後悔なんかしてないよ" 確かに、ではある。ジョンソンがあの時、ドーピングをしなかったら、メダルを取れないどころか、再びスラムの生活に戻ったであろうか。だから、危険を晒してまで、ステロイドに手を染めた。
お陰で、ほんの一瞬ではあるが、世界のヒーローになり、夢を見る事ができた。彼にとって、ドーピングとは、スラムから自らを引き離す"必要悪"でもあったのか。
つまり、ドーピングは陸上を始め、オリンピックを目指した時から、折込済みだったのか。勿論、金メダルは剥奪され、世界のアンチヒーローに成り下がった。が、これも想定内だった。
でも、スラムに逆戻りする事はなかった。母国は彼を、カナダの"闇に埋もれた英雄"として、ひっそりと支えてたのだ。
自分を育ててくれたお袋と、強くしてくれたカナダと自分の為に、ステロイドを敢えて選択した。確実に、ルイスに勝てる様に、家畜用の強力なステロイド剤をだ。
昨今、当時のカナダチームのアスリートの面々が、ステロイド使用について、次々と告白してる。"ベンだけじゃないぜ、俺達もやったさ。アイツだけ悪く言うのは不公平だ"と。今、ベン・ジョンソンは陸上のコーチをしてる。勿論、極々普通の人だ。お陰で、スラムの生活とは永久に縁が切れるであろうか。
ただ、ドーピングが発覚し、ブリーフケースで顔を隠した、当時の彼を見て、少し悲しくなった。"お袋の為、家計を支える為にやったんだ。とにかくスラムから抜け出したかったんだ"と言えば、少しはイメージは良かったろうに。
人は思うほど強くはないし、弱くもないし、完全でもないし、バカでもない。哺乳類のいや脊椎動物の中で、最も下衆で強欲な生き物である事を、キチンと認識しない限り、そして、ドーピングに関する知識を完璧に理解しない限り、常に強欲とドーピングは、貴方の周りに蔓延り、纏わりつく。
時間がないので、今日はここまでです。