象が転んだ

たかがブロク、されどブロク

おにぎりよりも唐揚げ?白米よりもチャーハン?〜健康フェチの勘違い


 ダイエットといえば”カロリー制限”を思い浮かべる人が多いだろう。しかし最新の研究により、カロリー制限は骨密度の低下や 低栄養などを招き、健康に有害である事がわかってきた。
 「カロリー制限の大罪」(山田悟 著)では、誰もが長年信じてきた”カロリー神話”はすでに崩壊してると説く。

 2017年の本で少し古いが、全く同感である。
 これは私的な極論で申し訳ないが、ダイエットをする人種はバ○か知○が低いかのどちらかだと思う。
 食べる事は、全ての動物に与えられた生理的欲求である。それを制限してまでも生きる事に何の意味があるのか?そこまでして体重を標準に戻して何かいい事があるのか?

 人はいつかは死ぬ。
 太ったまま死のうが、痩せたまま死のうが、標準体重のまま死のうが、死ぬ事には変わりはない。
 確かに、貴方が就いてる職種がモデルとか俳優とかホステス(ホスト)とかの見た目のみを要求される分野ならば、見た目を良くする上で、そこそこのダイエットは必要であろう。
 病的に太ってるとか、日常生活に差し支えるほど太ってるとか、健康診断で医者に真顔で注意されたとか、そういう危険領域ならダイエットは必須であろう。
 しかし、食を無理に制限しダイエットに励んでる多くの日本人は、(健康そうに見える)ごく普通の主婦や現役を引退した人が多い。それに、頑張るほどに決まった様にリバウンドを繰り返す。
 つまり、ダイエットに失敗する人の数だけ、ダイエット食品もダイエット本もダイエット機器も存在し、バカ売れする。


ダイエット依存症

 人は何故、ダイエットに依存するのか?
 一昔、拒食症という言葉があったが、今はそれがダイエット依存症いや健康依存症?に置き換わってる様にも思える。
 血糖値が血圧が、中性脂肪コレステロールがどうのこうのと、日本人は気にしすぎやしないか?
 私だって、深夜まで飲んで健康診断を受ければ、中性脂肪なんてポーンと跳ね上がる。逆に仕事終わりの空腹時に受ければ、中性脂肪もコレステ値もポーンと下がってしまう。
 血圧と同じで個人差があり、最近では高血圧はそこまで悪くないとされる。
 つまり、ダイエット狂健康フェチも度が過ぎると不健康に帰結する。

 そういう私も太ってた頃は、呑むのを減らしカロリーを制限し、食物繊維を多く摂り、適度な運動をする様にと、健康診断の度に言われた。事実、それを実行した事もあったが、殆ど効果はなかった。
 以来、私は医者の言う事を聞かなくなった。
 つまり、好きな事を制限してまでも健康にはなりたくないのだ。
 勿論、入院を要する様な病気になったら困るが、程々の健康が一番理想的だと思う。

 私の食生活は肉や油が中心で、基本的には今も昔もあまり変わってはいない。
 ただ、元々腸が弱いせいか、特に炭水化物や植物繊維を摂り過ぎると途端に具合が悪くなる。今流行のグノーラやオートミールなんぞは大敵だろう。
 アルコールは必需品だし、適度な運動なんてクソ喰らえである。しかしそんな(健康に無頓着で)グータラな私でも、ここ10年は標準体重のままだし、病気なんてした事もない。
 果たして、健康とは望んで手に入るものなのか?それとも天から降ってくるものか?


おにぎりよりも唐揚げ

 まず、おにぎりを選んだ方は”から揚げよりもカロリーが低いから”というのが理由だろう。一方で、鶏のから揚げを選んだ方は、この数年の間にロカボ(低炭水化物ダイエット)をはじめとする低糖質食を知った方ではないだろうか(それともダイエットには無頓着な人種か)。
 2011年、アメリカ心臓病学会が”血中の中性脂肪が気になる人は油脂の摂取を増やし、糖質の摂取を減らすと中性脂肪値が下がる”との声明を発表。2015年にはアメリカの食事療法ガイドラインでも、”総脂質摂取量を制限しても、動脈硬化症の危険性は減らず、肥満予防にもお勧めできない。食事のコレステロールと血中コレステロールや心臓病には明らかな関係性はない”と記されるようになった。
 事実、”ご飯一食を80gに制限し、おかずを増やす軽い糖質制限で体重を20kg落とした”というレビューもごく自然に聞こえる。

 では、カロリー神話はなぜ崩壊したのか?
 確かに、カロリー制限自体には減量効果がある。これは栄養学の価値観が変化した現在でも間違いのない事実だ。
 しかし、カロリー制限のデメリットは
 ①体脂肪よりも筋肉を削ってしまう。
 ②低栄養(貧血)になりやすい。
 ③継続できずリバウドをまねく。
の3点がある。それに、摂取カロリーを減らすと体内での燃焼効率が悪くなり、結果的にカロリー制限の効果は見込めない。
 骨密度が落ち、貧血症になり、筋肉が落ちて脂肪だけが増える。それ以上に、カロリーダイエットを継続する事自体が不可能に近い。
 つまり、減量のメリットよりも不健康のデメリットの方がずっと大きいのだ。

 結局、「カロリー制限の大罪」の著者の山田氏が言ってるのは”油や蛋白質をよく摂り、糖質はできるだけ避けなさい”という事だ。
 故に、”おにぎりよりも唐揚げ、白米よりもチャーハン”という一見矛盾した構図が成り立つ。高カロリーで(従来は健康の天敵とされた)お酒も血糖値を下げるという点では、健康に役立ってはいるとか。
 

健康とダイエットに意味はない?

 以上ですが、話半分に聞いたとしても、やはり無茶な食事制限や流行りのダイエットはまず続かないし、続いたとしても不健康に帰着する事が理解できる。
 やりたい事をやり、食いたいものを食って、それで死ぬのなら本望だという事だ。
 アリストテレスの哲学じゃないが、”健康がストレスになるくらいなら不健康の方がよく、不健康で入院するくらいなら入院しない程度の健康の方がいい”という所に帰結するのだろう。
 健康とは、夜の女と同じで追いかける程までの価値はないという事か。

 確かに、私はお酒をよく飲む。揚げ物も甘い物も辛い物もお菓子も大好きだ。故に、1日2食とは言え、摂取カロリーは遥かにオーバーしてる筈だ。
 それでも殆ど標準体重のままで見た目の体型も変わらない。多分、肉体だけならここ20年程は殆ど変化してない様に思う。
 因みに、アルコールと体重との関係は複雑で、適量の飲酒をする人は(しない人に比べ)肥満率が低いが、大量飲酒は肥満に比例する。長期間にわたり中程度以上の飲酒を続けてる人は肥満率が高いが、アルコール依存症の人はやせてる人が多いとされる。

 アルコール依存系の私も、太ってた頃は毎日の様に体重計に乗ってたが、今は体重を気にする事も全くなくなった。体重を気にしないからストレスが溜まらない。体重に対する強迫がないから、結果的に太りにくい体質になるのだろうか。
 それに鶏肉を毎日食うので、殆ど運動しなくてもそこそこの筋肉質である。ごく偶にマッサージに行くと、”背中の筋肉が美しい”と褒められる。

 勿論、肉体の見た目だけで健康は判断できない。しかし、健康が診断結果の数値という見た目で決まるのなら、見た目がいい事はそれだけでも”健康依存”からは免れる事になろうか。
 それでもアナタは健康に体重に脅えながら、一生を終えますか?それとも食いたいものを食って、やりたい事をやって一生を終えますか?
 そうは言っても、諦めきれないのがダイエットと健康なんですよね。

 という事で今日はココマデ