象が転んだ

たかがブロク、されどブロク

スピリッツから焼酎のお湯割りへ〜何故、日本人は背伸びしたがるのか?


 若い時はずっとビールだった。
 それが歳を重ねると共に、ウィスキーやバーボン(スコッチ)に変わり、ハイボールに変わった。そして、ここ最近はずっとチューハイで落ち着いていた。
 市販されてるハイボールは少なく、それに対し酎ハイは、昔から市販されており、種類も豊富である。清涼飲料水の様な感覚で呑め、強アルコールも私の趣味にぴったりであった。

 しかし私の貧弱な腸には、冷えた炭酸系が微妙に合わないらしい。それと添加物やワザとらしい合成甘味料が悪酔いを増長させる。
 そこで、腸を冷やさない為と温める為にと、添加物ゼロの焼酎のお湯割りへとシフトする事にした。
 普通、お湯割りに使うのは(やや高価な)乙類焼酎であり、チューハイなどに使われる甲類は使われない。
 しかしコストダウンを図る為に、甲類焼酎で試してみる。結果は大正解であった。甲類特有のツーンとした安っぽい香りがお湯にはピタリと合うのだ。イメージとしては、ウォッカをお湯で割った感じである。

 乙類焼酎のお湯割りは、以前に何度か呑んだ事はあるが、生ぬるく安っぽい風味に嫌悪が刺し、お酒という印象には程遠かった様に思えた。
 全ては健康とお財布に優しいという観点での苦し紛れの対策だが、意外にイケそうな気がする。
 頑固な便秘も良くなりつつあるし、コロナが完全に収束するまでは、ケチ臭いがセコい知恵も必要なのだ。


スピリッツの苦い想い出

 若い時は、見た目が派手なお酒に憧れたものだ。特に高倉健さんのCMで流れてた樹氷というお酒(スピリッツ)は、長らく若者の象徴とも言えるお酒だった。
 未成年から大人になる為の関門とも言える、無色透明の強いお酒だった。
 しかし口にしてみると、全く味のしない無機質なアルコールにしか思えなかった。まるで消毒液を飲んでる様な錯覚に陥った。
 それ以来、焼酎系が全く受け付けなくなったが、今となってはその焼酎が私のライフラインを成してるのだから、人生は面白い。

 因みに”樹氷”とは、サントリーが製造・販売した甲類焼酎の一つで、宝酒造が発売する甲類焼酎”純”とと共に、80年代のニュー・スピリッツ及び酎ハイブームを築いた商品である。
 ”純”に遅れること1年、1978年生まれのスピリッツは、当時は焼酎ではなく(マイルド)ウォッカと呼んだ。
 ペットボトル入りの新世代焼酎として親しまれてた”純”は、宝酒造がデヴィッド・ボウイやシーナ・イーストンを起用し、人気を先行させていた。
 そこでサントリーは、高倉健と田中裕子を起用し、樹氷にしてねと、あの娘は言った”のキャッチフレーズで、一世を風靡する。
 しかし80年代後半以降、酎ハイブームは下火になったが、晩酌(家呑み)のお酒として定着し、今現在に至る。
 以上、ウィキより偉そうに抜粋しました。

 若い時は、何につけても目一杯背伸びしたがるもんである。
 アルコール度数の強いスピリッツを無理やり呑んで、ベロンベロンになり醜態を晒し、再び洋酒にハマる。
 日本人だから、大人しく芋焼酎でも呑んでればいいものを、若い時は何かにつけ、洋モノに憧れる。
 確かに、コニャックもブランデーもワインも美味しいし、気品のあるお酒ではある。スコッチもバーボンも産地特有の癖と特徴があり、日本島民が飛びつくのも頷ける。
 しかし、そこまでして背伸びする必要があったのだろうかと、今になってつくづく思う。

 昔ながらの(日本酒の)二級酒をたまに呑むが、結構イケる。その影響で今は、米で出来た焼酎を呑んでいる。
 甲乙混合だが、安いし、自然な風味が気に入っている。やはり日本人は日本のお酒が一番体に合う。
 この歳になり、やっとそう思える様になった。


恋人たちの会話

 ”何故、ニューヨークなの?弁護士の資格なら日本でも取れるじゃない”
 ”いや、ニューヨークじゃないとダメなんだ”
 ”日本で勉強すれば、お金は掛からないわ”
 ”この世界はNYの肩書がないと通用しない”
 ”お金(税金)を借りてまでやる事に何の意味があるの?”
 ”金持ちにはわからんさ。俺ら貧乏人の気持ちはね”
 ”周囲を見返そうと思って背伸びしても、得るものは何もないわ”

 ポニーテールの男は背中を震わせた。
 ”俺の事が信じられないのか?君は僕の事を愛していないのか?”
 ”そんな事言っちゃいないわ。ただ貴方の事が心配なだけよ”
 ”心配なら金を出せ!NYで俺は成功するんだ”
 ”でもNYは競争が激しすぎるわ。世界一の大都市よ。日本でも殆ど通用しないのに、世界で通用する保証があるの?”
 ”大丈夫さ、俺は君と結婚し、皇族の肩書が手に入る。それに留学資金も工面してもらえる”
 ”そんな簡単じゃないわ!結婚したら、私たち普通の一般人よ。NYでの生活費が関の山だわ”
 ”そこを何とかならんのか!NYでは全てが金次第さ。金と肩書があれば何にでもなれるんだ”

 女は男を真正面に見据えた。
 ”そのNYで、貴方なんて言われてるか知ってる?”
 ”ああ知ってるさ。ペテン師とか詐欺とか、皆言いたい放題さね。でもそれら誹謗中傷を今に見返してやるんだ”
 ”そんな事じゃないの。何故コンドーム持参なの?もしかしたら他に女でもいるの?”
 ”俺を疑ってるのか!デマを信じるのか?多くの日本人は俺たちの結婚を祝福してんだ”
 ”でも反対意見も凄く多いわ。それに何でポニーテールの髪型なの?まるで、高級クラブのホストじゃない”
 ”俺を信じれないのか!とにかく今は金をくれ!それしか今は言えない”

 女は黙って病室に戻ると、1センチ程の厚みのある封筒を持ってきた。
 ”今はこれしかないわ。宮内庁からの見舞金なの”
 ”これっぽちかよ!湿気てんな、今の皇族は”

 ポニーテールの男はロン毛を解いて、病院を後にした・・・

 勿論これはフィクションだが、もしこんな会話が続けば、どんな女性も病気になる。
 そして、男は奇怪なモンスターと成り果てる。
 やはり、結婚はやめた方がいい。