
自宅の表と裏にある庭木を老体に鞭を打って剪定した。この時期は、春から夏場にかけて盛んに生い茂った庭木や雑草の勢いが陰りを見せ、草取りや剪定をするには丁度いい時期である。
私にとっては年に一度の大仕事で3~4日ほど掛かり、それなりに体力も消耗する。お陰で、大変な量の枝葉や雑草が溜まり、処分するに苦労するかなと思ったが、意外にも半日程で処分できた。本来なら、燃え易い様に1ヶ月ほど乾燥させて燃やすのだが、今年は雨が少なく乾燥してるせいか、そのまま勢いよく一気に燃え尽くしてくれた。
勿論、剪定した庭木や雑草を庭で燃やすのは違反だが、量が多すぎて燃やすゴミとしては出せないし、自治体も剪定や雑草などは引き取ってはくれない。故に、以前にドラム缶を半分に切って作っていた簡易焼却機で一気に燃やす訳だが、焼却が半端で長引くと近所迷惑になるので、燃え易い様な大きな枝から最初に燃やし、それを火種にして枯れ葉や枝葉を次々と投入する。お陰で、最初は2次燃焼な為か真っ赤な炎が派手に立ち上がり、次第に1次燃焼に移行し、白い煙が立ち込める。
だが、こうなると燃焼速度が落ちて煙たくなるので、再び大きめの長い枝木をドラム缶に投入する訳だが、燃え易い様に細かく切る必要がある。これが結構キツい作業で、今回は時間を掛けたくなかったので、2つ折りにしただけの長く太い枝木をそのまま大雑把に強引に積み上げ、山の様に重ねた。
すると予想に反し、勢いよく燃焼が加速。
燃えずにドラム缶をはみ出した枝木を中に押し入れ、枯れ枝や枝葉をその上に再び投入する。30分ほどで高く積み上がった枝葉の1/4程が燃え尽くしたろうか、思った以上に恐ろしく速いペースだ。以前、これより3倍ほどの枝木を燃やした事があるが、1週間ほど掛かった記憶がある。
昼の3時半頃から始めたが、このペースだと夕方には全てを燃えつくしそうな勢いだ。30分ほど休憩を入れ、再び同じ様な作業を繰り返し、燃焼の様子を見る。白い煙は黙々と立ってはいるが、近所迷惑な程でもない。留守や外出が多い土曜を選択したのも正解だった。
因みに、上手に燃焼させるコツは、ドラム缶の底に溜まった真っ白な灰を通気孔から掻き出し、燃焼能力を維持させる事だ。
その後30分ほど作業をし、数学のコラムを1時間程書き、その繰り返しで夕方6時になる頃には枝木の大半が燃え尽くされた。とっぷりと日が暮れる頃には、燃え残りの枝葉や枯れ葉を全てかき集め、最後の燃焼へと仕上げに掛かるが、真っ赤な炎と白い煙が交互に揺らめき、見てるだけで心が和む。
時間にして僅か3時間ほどの作業だったが、ここまでスムーズに行くとは想定外でもある。翌朝、ドラム缶の中を確認すると、真っ白な灰で覆われ、全てが完全燃焼していたのが見て取れた。
今どきのイルミネーションライト
お陰でスッキリと整った我家の庭に見惚れつつ、ハロウィンの様に少しばかりはスッキリした庭木を電飾したくもなる。が、あまりに派手すぎて明るく過ぎると近所迷惑にもなるし、必要最低限の電飾を施す事にした。
本当は、庭木を下から鮮やかに照らし出すソーラー式スポット光や埋込式ライトが欲しかったが、高価である事と、私の庭先には既に10個の簡易ソーラーライトがある。「百均ガーデンライト」でも紹介したが、うち4つは防水仕様の暖色光(220円)で3つのLEDが炎の様に揺れ動き、それなりの雰囲気を醸し出す。が、200mAhの貧相な充電池で公称値の6時間どころか2時間程しか点灯しない。その後、安価な中華充電池(実質800mAh)を購入し、今では4時間ほど点灯している。残りの6つは白色系の1LEDの非防水(99円)で、価格なりだが600mAhの充電池なせいか、公称値の6時間程は点灯する。
因みに、ソーラーイルミネーションには、配線がビニールにLED電球もプラカバーに覆われたれたストリングス式と銅線が剥き出しのワイヤー式がある。勿論、後者の方が少しは安価だが、結束バンドを使わずに固定できるというメリットがある。サイトで調べる限り、Ni-MH充電池(1.2v)なら、両者の明るさに明確な差はなくワイヤー式もありだろう。だが、最近流行りつつある3.7vのリチウムイオンだとエネルギー密度が高く、数多くのイルミネーションを明るく照らす事が出来る。
所詮は趣味の次元であり、どうでもいい事に最初からお金をつぎ込む事もアホ臭なので、とりあえず必要最低限の出費で試す。それでダメだったら、庭木の電飾は諦めるつもりだ。
今回試しに買ったのは、100球(暖色)10M(800mAh)・IP65防水・8モード仕様の安い価格帯(798円)のイルミライトだ(下図)。もっと安い並行輸入品もあったが、早く試したかったので迷いはなかった。また、レヴューも4.5/5と、ノーブランドにしては高い方だ。
むき出しの銅線は思った以上に細くて取り扱いに苦しんだが、玄関の近くにある小さめの庭木に適当に巻きつけ、(6㌢×7㌢程の)小型のソーラーパネルを太陽光が十全に浴びる様に高い所に括り付ける。10Mで100球もあるから十分だと思ってたが、ツリー状に照らすにはもう10M必要だろうか。実際に点灯させると、レヴュー通りに暗くも眩しくもなく丁度いい明かりで、デコレーション・ツリーみたいに品がなく派手に光りすぎるのを心配してたが、稀有に終わる。また、8種の点灯モードはオマケ程度に思ってたが、それなりに雰囲気を醸し出てくれる(上図=少し着色してますが、こんな感じで結構明るいです)。
結果から言えば”試して正解”のレベルだったが、我ながら調子に乗り、10M100球(青)のワイヤー式ライト(680円)と10M200球(青MIX)のストリングスライト(770円)を予約注文する。共に並行輸入品だが、アマゾンやYahooで買えば1100円~1280円はする。勿論、怪しげな某中華サイトで買えばもっと安く買えるが、送料0円の2100円縛りがあるし、価格変動も激しい。但し、電飾をそれなりに凝らそうと思えば、単色を複セット用意する必要があり、ストリングス式(10M100球)とワイヤー式(30M300球)が併せて僅か1140円程で買える事を考えると、迷う所でもある。
という事で、今どきのイルミネーションライトのお話でした。
断酒とホルムアルデヒトのお告げ
先月の健康診断で、2年連続して”高血圧”と診断された事もあり、生涯唯一の愉しみであった晩酌を辞めた。本来なら、昨年7月の健診で高血圧と診断された時に断酒すべきだったが、運動だけですぐに正常値に戻ったから、晩酌だけは続けていた。今に思うと、この時に断酒すべきだったのだ。
結果から言えば、断酒して特に変わった事はないが、強いて挙げれば月5千円ほど掛かってた酒代やそのツマミ代が浮いた事くらいだろうか。それと、夜中に目が覚める事が少なくなり、睡眠の質がよくなった気がする。
断酒の表向きの理由は、高血圧対策もあるが、飲酒中にホルムアルデヒトの匂いがする様になった事も大きい。よく知られた事だが、お酒(アルコール=エタノール)は胃や小腸などの消化器官からその約90%が肝臓へ送られ、有害なアセトアルデヒドに分解されるが、更に無害な酢酸に解毒された後、水やCO2として体外へ排出される。その一方で、アセトアルデヒドはその代謝物として、発がん性のある毒性の強いホルムアルデヒドを作り出す。
今までは、エタノールは有害なアセトアルデヒドを生み出し、メタノールは有毒なホルムアルデヒトを生むとされてたが、どうやら両者は兄弟の如く繋がってるらしい。つまり、死体の防腐処理や消毒液に使われるホルマリン(ホルムアルデヒド水溶液)の匂いを嗅いでまで飲酒するつもりもない。
小さい頃から60を超える今まで(何度か断酒はあったが)ずっと飲酒を続けてきたが、ホルマリンの匂いがしたのは初めてである。
これも神のお告げかもだが、実は健康診断の後に一旦は断酒を外れ、1日だけ飲酒をした。2年連続して高血圧だった事でヤケになった事もあり、酎ハイのショート缶を2つ飲んだが、嫌味な人工甘味料の味ではなくホルムアルデヒトの有毒な匂いがした。
極論だが、今までホルマリン水溶液を飲んでいたと思うと、心底恐ろしくなる。飲酒が遺伝子を壊し、老化を加速するとの報告が一部にはあるが、100%真実だと思う。確かに、私の健康を60年以上も支え続けてくれた腸内環境が有害で有毒なホルムアルデヒトに汚染され続けていた事を思うと、私が今生きている事自体が奇跡である。
多分、何も感じずに何も知らずに晩酌を続けていたら、私は確実に死んでいただろうし、それも最悪は孤独死である。
そういう私は、これまで病気という病気に罹った事がない。勿論、健康優良児な筈もないが、病気に罹った事がないというのは、数少ない私の自慢でもあった。しかし、自慢が過信になり、過信が人生の致命傷になるの事はよくある事だが、今の自分が丁度それである。
勿論、健康は自己管理さえしっかりとしてればだが、タダで買える。その自己管理が難しいのだが、晩酌という唯一の愉しみを健康と引き換えに喪失した私には、断酒とは健康であり続ける為の身代金である様に思われるのだ。
補足〜ソーラーライトの起源
昨今のソーラーライトの進化や多様性には眼を見張るものがあるが、CO2を排出しない地球に負担をかけないソーラー電池の起源は19世紀前半にまで遡り、実用的になったのは20世紀半ば以降である。近年は基板にプラスチックフィルムを用いたものや色素増感型というタイプも登場。ソーラーイルミネートと同様に、身近な存在になりつつある。
ソーラーライトは、太陽電池とLED(発光ダイオード)を組み合わせた常夜灯で、日中は太陽光で発電し、充電池に溜めこんだ電気により夜間にLEDを点灯。光センサが内蔵され、周囲の明るさに応じ、自動点灯・自動消灯するが、小さな受光窓にはCdS(硫化カドミウム)セルが取り付けられ、光が当たると電気抵抗値が変化する”光導電効果”を利用した光センサである。
これに対し、光を電気エネルギーに直接変換する現象を”光起電力効果”と呼ぶが、1839年にエドモンド・ベクレル(仏)が電解液に浸した1対の金属電極の片方に光を照射した時、電流が流れる事を発見した事に始まる。これが太陽電池の起源で、シリコンを用いた実用的な太陽電池が開発されたのは、それから1世紀以上を経た1950年代の事となる。
以下、「太陽電池のニューフェイス」より一部抜粋です。
因みに、シリコン太陽電池はP型とN型シリコンからなる半導体で、光が照射すると電子(−)と正孔(正の電荷=+)が発生。電子はN型シリコンへ、正孔はP型シリコンへと引き寄せられ電力が発生するが、こうした太陽電池は発電素子で、電気を溜めこむ性質はない。
そこで、ソーラーライトは内部に充電池を内蔵するが、充電池には1.2VのNi-MH電池が、発光素子には白色LEDが用いられる。白色LEDの点灯には約3Vの電圧が必要で、トランジスタ(昇圧回路)により電圧を上げ、発光素子のLEDもまたPN接合の半導体素子となる。
この様に、ソーラーライトは簡単な仕組みながら、光と電気の相互変換を実現する半導体技術が巧みに組み合わされている。
一方、”色素増感型”と呼ぶ新たな太陽電池が注目を集めている。例えば、植物は葉緑素(色素)が太陽光を吸収し、そのエネルギーで光合成を行う様に、色素増感型では特殊な色素を吸着させた多孔質材料(酸化チタンなど)を透明電極をつけた2枚のガラス基板で挟み、ヨウ素を溶かした電解液を注入。光が当たると、色素が陽イオンとなり電子を放出し、電極に達して電流となる。電子はもう一方の電極から電解液のヨウ素イオンと結びつき、更に酸化されて電子を放出して陽イオンと結合し、色素を元の状態に戻すが、このサイクルを繰り返すのが色素増感型太陽電池である。
この様な色素を利用した湿式太陽電池は古くから知られてたが、反応する光の波長が紫外線に偏り、光をエネルギーに効率良く転換する事が困難だったが、1991年にマイケル・グレッツェル(スイス)は、二酸化チタンの微粒子の表面に色素をつけ、太陽光の可視光を効率的に利用し、飛躍的に起電力が増加する事を発見した。色素の種類にも依るが、単色で10%程度の変換効率が見込め、複数の色素を組み合わせる事でより効率の高い発電を可能にする。
色素増感型はシリコン型よりも変換効率は劣るが、低エネルギーで安価に量産でき、赤/緑/青などカラフルな色素を使った太陽電池が実現出来る。最近では、多孔質材料として酸化亜鉛が採用され実用化も進み、酸化チタンとは異なり、低温プロセスで実現できる為、プラスチック基板の採用も可能にした。
この太陽電池は薄くて軽く、カラフルで美しくデザイン性にも富むが故に、屋内の低照度環境でも利用できる。蛍光灯の光に特化し、20%以上の変換効率を実現する製品も登場し、透明電極にプラスチックを利用する事でフレキシブルな変形も可能にする。
更には、防犯モニタに内蔵される人感・照度センサや空調調整用の温度センサ類に、ワイヤレスマウス・電話機・時計・小型室内灯など、小さな電力を必要とする機器に色素増感型は適している。また、携帯電話の背面パネルに貼り付け、補助電力としても利用できる。
この様に、色素型太陽電池が実用化されれば、DIY感覚でソーラーパネルを自由自在に活用できるかもしれないが、我ら人類は植物を見習う事で、新たな太陽電池の未来を模索する時代に来ている。
そう思いながら、庭のイルミライトを眺めてると、人類の未来も捨てたもんじゃないと思ってしまう自分がいる。
